採用にかけられる予算が限られているとき、まず検討したいのが「無料で求人を掲載できるサービス」です。ただし、ひとくちに無料といっても、最後まで費用がかからないものと、掲載は無料でも採用が決まったときに費用がかかるものがあります。
この記事では、介護施設が使いやすい6つのサービスを費用の仕組みで2つのグループに分けて、各サービスの公式サイトに掲載されている費用の仕組みを整理します。情報は2026年10月9日時点のものです。料金や無料の範囲は変わることがあるため、利用前に公式サイトでご確認ください。
まずは全体像:6つのサービスの費用の仕組み
6つとも、求人の掲載そのものは無料です。違いは、費用がかかる場面があるかどうかです。
| サービス | 費用がかかるとき |
|---|---|
| ハローワーク | かからない |
| Indeed(直接投稿) | スポンサー求人の利用時 |
| engage | 有料オプションの利用時 |
| 福祉人材センター | かからない |
| ジョブメドレー | 入職が確認できたとき |
| ウェルミージョブ | 採用が決まったとき |
掲載も採用も無料のサービス
1. ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)のサービスは、すべて無料です。求人はインターネットの「ハローワークインターネットサービス」で求人者マイページを開設し、求人情報を入力して申し込みます。ハローワークで内容の確認を受けたあと、受理されると公開されます。初めて申し込む場合などは、ハローワークの職員が訪問や電話で内容を確認することがあります。
出典:厚生労働省「ハローワークの求人者サービスのご案内」/ハローワークインターネットサービス(求人の申込み方法の案内) 厚生労働省のページを見る 申込み方法を見る
2. Indeed®(直接投稿)
Indeedに直接投稿した求人は、無料で掲載できます。Indeedの公式サイトでは、直接投稿した求人から採用が決まった場合も成功報酬は不要と案内されています。費用がかかるのは、表示される機会を増やすための有料の「スポンサー求人」を使う場合で、こちらはクリック課金です。スポンサー求人の料金の仕組みは、Indeed(インディード)の有料掲載の料金と仕組みの記事で詳しくまとめています。
なお、無料掲載の条件(掲載期間や件数など)は時期によって変更されることがあります。投稿の前に、Indeedの公式ヘルプで最新の条件を確認しておきましょう。
出典:Indeed 公式サイト(料金の仕組みの案内) 公式ページを見る
3. engage(エンゲージ)
engageは、基本機能の利用が無料のサービスです。求人の掲載数に制限がなく、自施設の採用ページの作成や応募者の管理もできます。公式サイトでは、掲載した求人が求人ボックスやスタンバイ、Googleしごと検索などにも掲載されると案内されています。より多くの人に見てもらうための有料オプション(エンゲージプレミアム)もあります。有料プランの料金の仕組みは、engage(エンゲージ)の料金の記事で詳しくまとめています。
出典:engage 公式サイト(料金の案内) 公式ページを見る
4. 都道府県の福祉人材センター
各都道府県には、福祉の仕事に特化した無料の職業紹介所として「福祉人材センター」があります。たとえば大阪府福祉人材支援センターは、求人票の掲載や採用に費用がかからないと案内しており、申請は「福祉のお仕事」サイトから来所せずに行えます。介護職を探している求職者が集まる窓口なので、ハローワークと合わせて登録しておく価値があります。名称は都道府県によって少し異なり、各地の窓口は「福祉のお仕事」サイトの一覧で探せます。
出典:大阪府福祉人材支援センター 求人登録マニュアル(2022年10月)/福祉のお仕事「全国の福祉人材センター・バンク一覧」 マニュアルを見る 全国の一覧を見る
掲載は無料、採用が決まったときに費用がかかるサービス
医療・介護に特化した求人サイトには、掲載は無料で、採用が決まったときにだけ費用が発生する「採用課金(成果報酬)」の形のものがあります。採用できなければ費用はかからないため、予算が限られていても始めやすいのが特徴です。
5. ジョブメドレー
初期費用・月額費用・求人掲載料はすべて無料で、採用が決まり、入職が確認できた場合にだけ料金が発生します。料金の仕組みや返金のルールは、ジョブメドレーの掲載料・料金はいくら?の記事で詳しくまとめています。
出典:ジョブメドレー 公式サイト(事業所向けページ) 公式ページを見る
6. ウェルミージョブ
介護・医療・福祉に特化した求人サイトで、初期費用や広告掲載料はかからず、採用が決まったときにだけ費用が発生する成果報酬型です。公式サイトでは、掲載した求人がIndeedや求人ボックスなどの大手求人サービスにも掲載されると案内されています。料金の決まり方や返金のルールは、ウェルミージョブ(旧カイゴジョブ)の掲載料金はいくら?の記事で詳しくまとめています。
出典:ウェルミージョブ 事業者向け公式サイト 公式ページを見る
無料のサービスを使い分けるポイント
「載せただけ」で終わらせない
無料で掲載できるということは、同じように無料で載せている他の施設の求人と並ぶということでもあります。求人の数が多い介護の分野では、載せただけでは目に留まりません。仕事内容の冒頭に、その施設ならではの具体的な情報を書いてください。書き方は介護の求人票の書き方の記事も参考にしてください。
条件を変えたら、すべての掲載先を同時に直す
複数のサービスに掲載すると、給与や勤務条件を変えたときに直し漏れが起きやすくなります。職業安定法第5条の4(2022年10月施行)では、求人情報を正確かつ最新の内容に保つことが求められています。掲載先を一覧にしておき、給与を変えた日に、一覧を上から順に直していくのが確実です。
出典:厚生労働省「労働者の募集ルールが変わります」 資料を見る
応募への連絡を早くする
掲載先が増えると、応募の通知もサービスごとに届くようになります。通知の見落としや連絡の遅れは、そのまま採用の取りこぼしにつながります。応募が来たらその日のうちに連絡できるよう、確認する人と時間を決めておくことが大切です。
まとめ
介護の求人は、費用をかけずに掲載できる手段がいくつもあります。まずは掲載も採用も無料のハローワーク・福祉人材センター・Indeed・engageを土台にし、医療・介護に特化した採用課金型のサイトを組み合わせると、費用を抑えながら求人を見てもらえる機会を増やせます。
掲載先が増えてきたら、どこに何を載せているかの一覧と、応募への連絡の決まりを整えておくと、運用の手間を抑えられます。
※各サービスの名称は、各社の商標または登録商標です。本記事は各社の公式情報ではなく、公開されている情報をもとにまとめたものです。